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【自分の信念が揺らいだとき】

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超一流の年収を稼ぐスーパービジネスマンになる方法/トピックス
 
   【自分の信念が揺らいだとき】
                      
  〜人生にスタンディングオヴェーションを贈るために〜


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  こんにちは、吉江です。


  今週はQ&Aです。


  中国在住の起業家Hさん(現地富裕層向けビジネスで活躍なさっているようです)
  から以下のようなメールを頂きました。(ありがとうございました)


  働く上でとても重要なことだと思うので、皆さんも一緒に考えて
  いただけると嬉しいです。

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 吉江勝さま

いつもお世話になっております。
日本ではかなり雪が降っていると聞いていますが
大丈夫でしょうか。

実はこのメールは出すべきかどうか
ここ数週間迷ってきました。

(中略)

実は最近の悩みは「成功しよう」という気持ちに
大ブレーキがかかっていることです。
そのきっかけは以下の動画です。
⇒ http://www.youtube.com/watch?v=XjlUyVnDGIA

これを見て以来、「自分は自己実現という美名の下に
未来の子どもたちの自然を奪っているだけなのではないか?」
と思うようになりました。

私は将来「人がイキイキと生きるお手伝いができるような
仕事をしよう」と考えていました。

ですが、例えばもし私がクライアントの方の
「仕事の業績を伸ばしたい」という目標達成を助けて
結果として、環境を破壊する製品が多く売れることになったら
クライアントと私は大きな満足を得ても
大きな視点で見た場合に、本当に意義のある仕事だと
言えるのでしょうか。

(もちろん私自身の生活も、環境保護とはほど遠く
そのような企業などを一方的に責める気などはありません。)

あと50年で地球上の森が無くなる
という予測もあるそうです。

私は自分で詳しく調べたわけではありませんので
どれだけの信憑性があるのかはわかりません。
仮に本当だとしても、現在39歳で子どももいない私なら
便利さも自然も楽しめる生活で、一生を終えられるのかも知れません。

ただ今2才の姪っ子の将来を考えたら、
更にはもしかして生まれるかもしれない
自分の子どものことを思ったら・・・

(中略〜)

私は社会の現状を見ずに理想だけ唱えている
ただの幼稚な男なのでしょうか。

そして結局きれいごとを並べていても
欲望は捨てきれていません。

吉江さん自身がこうした問題について
既に解決済みでしたら、解決法を教えてください。

(略〜)

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 このような意見に「世の中は全てが理想どおりにはいかないのだから、
 青くさいことを言ってちゃいけないよ」と、揶揄するのは簡単です。

 
 ただ、私は、このように長期的視点に立ってビジネスを捉えることは
 今後益々重要になっていく、いや、もっと言うと、今後は環境問題等
 周囲の配慮を考えない企業から順に淘汰されていくと確信しています。


 資本主義社会の拡大とともに、私達は以下のような間違った思想を
 洗脳されてきました。


 「商売人である以上、私たちは大きく稼がなければいけない、そうで
 なければ自分はもちろん周囲の人々を幸せにすることができない、私達
 はどんなことをしても利益を追求し続けなければならないのだ」
 

 かくいう私もそのような考えにシフトしていた時期がありましたし、
 今でも部分的には共感というか受け入れざるをえない点もあります。
 
 (どんなことをして儲けをだせばいいという拝金主義には断固反対ですが、
 利益を出さなければ自分や周囲を幸せにできないという部分はその通りだとも
 思います)


 上記のような考えはある意味、楽なのです。


 儲けを大義名分にして、邁進することによって、自分の存在価値を
 見出し、他の矛盾部分(たとえば今回の映像の少女の説く環境問題や
 商品品質、アフターフォローサービスやカスタマーサティスファクション
 等)を軽視することが、たやすくなるからです。


 「儲かるか?儲からないか?儲かるならばゴー」というある意味シンプルな
 判断基準が育まれて、いつしかそれが企業カラーとして形成されていきます。


 そんな拝金主義の企業も、マーケティングが上手いと、最初は結構繁盛
 したりします。


 極限まで自分の利益に固執し、アイデア(主に悪智恵)も精査、精選
 され、多くの消費者がその巧みな手口に操られ、自社のキャッシュフロー
 も潤いはじめます。


 すると益々自分の考え(利益至上主義)に確信を持ち暴走し始めるのです。


 しかし、そんな不当は決して長くは続きません。


 それにより、実際に被害を受けたも人々や環境が立ち上がるからです。
 (たとえば地球温暖化にみられる環境破壊や自然災害、あるいは組織に
 おける内部告発や消費者のクレーム、社会やマスコミの風評、等々)


 数年来、頻発する大企業の失速や崩壊はそれら機運の始まりと捉えて
 間違いありません。


 今後は損得勘定やエゴ丸出しの企業は、より顕著に淘汰され続けて
 いくことになるでしょう。


 時代の変化、成長とともに人間の心が進化し、本当に必要なものを
 見る目が肥えていくからです。
 

 これは、これで、将来の人類や環境に対しても歓迎すべき変化だと
 思えるのですが・・・・


 そんな中、Hさんのようにビジネスをおこして、まさにこれからより
 一層あぶらの乗った時期にさしかかろうという有望な人々の情熱や
 向上心にブレーキがかかるというのは少々問題です。


 ネガティブな心のままでは、あなたを求めている本当に必要なこと
 さえもできなくなってしまう恐れが出てきます。


 ならば、どうすればいいのか?ここからは(ここまでずっと?、笑)
 私の独断ですので、それを心得て聞いていただきたいのですが・・・


 自分の心に「これから私がやろうとしていることは、自分自身が本当
 に望んでいることか?それをやったときに心の中で幸せや充実を感じる
 ことができるだろうか?」と素直にたずねてみて、


 その答えが「YES」又は「MAY BE」のものだけはやる、
 「NO」のものは断固拒否すると決められてはいかがでしょうか?


 もちろん社会に出られている以上、時として自分が望んでいないこと
 も、やらねばならない決断を下されるケースもあるでしょう。


 そんなとき、サラリーマンならば上司の意見に逆らうのは少々勇気
 のいるところです。


 経営者でも大事なクライアントの依頼であれば、むげに断ることが
 できないかもしれません。


 しかし・・・それをやることが、自分にとってどうしても許せない
 社会悪だと思うのならば、自分の信念を曲げてまで、やるべきでは
 ないと思うのです。


 もしも、上司(あるいはクライアント)が筋の通った人ならば、
 正直に自分がこの仕事を受け入れられない理由を述べて、
 「申し訳ないのですが、今回はできません」と拒否する人のほうが、


 その後、付き合いを続ける上で、「彼は少々頑固なところはあるけれど
 正しい信念を持った信頼のおける人物」と評価されるのではないでしょうか?


 もちろん、反対に、そのような主張をする社員や取引先を疎ましく思う
 上司(経営者)やクライアントもいることでしょう。


 極端な場合、左遷、進退伺、又は取引停止などをちらつかされることも
 あるかもしれません。


 ただ、そんな場合でも「それならそれでしょうがない、信念を曲げるくら
 いならば自然に任せよう」という選択をしたほうが、かえって自分が本来
 やりたかったこと、よりベストな境遇を引き寄せやすくすると思うのです。


 私は、たとえ企業から提案された案件が金銭的に魅力あるのもの、
 あるいは名誉欲を刺激するようなものであったとしても・・・


 自分にとって気持ち悪いこと、本心にそぐわないことを積極的に
 やろうとは思いません。


 それをやった後に必ず訪れる自己矛盾や自分に対する不信感ほど、
 己にダメージを与えるものは比類がないからです。


 自分を信じられなくなるものには加担せずに、自分の本当にやりたい
 価値にそったものだけを深く追求する。


 そんな信念をもって思考し、行動をおこせば、決して自己矛盾のない
 自分らしいビジネスが展開でき、日々に一層充実を感じられる。


 このような幸せを実感できる方が私にとって、儲かる、儲からない、
 あるいは成功している、成功していないという尺度よりも遥かに
 重要なことだと、ここ数年ことさら強く感じている次第なのです。

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 ■今日のポイント
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 ■自分のやっていることに疑問を感じたら・・・


 ■「これから私がやろうとしていることは、自分自身が本当
 に望んでいることか?それをやったときに幸福感や充実感を
 得られるだろうか?」と自問自答してみよう。


 ■その答えが「NO!」ならば・・・


 ■拒否する決断も必要。


 ■それによって多くの利益を逃すことがあるかもしれない。


 ■しかし、自分の信念を貫いて、自尊心を高められる報酬に
 比べれば、儲かる儲からないなんていう尺度はほんの些細なもの。


 ■自分の信じる道を進もう。


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□■□■編集後記■□■□


 言うまでもなく今日の考え方を押し付ける気はサラサラありません。


 人にはそれぞれの価値観や生き方が当然ながらあるものです。

 
 ただ、今回の考えに共鳴はするが、立場上できないという方は
 (要は自分の信念を曲げることはしたくないという考えの方)
 1度結果を恐れずに自分の信念を貫く行動を起してほしいと
 思います。

 
 その後の自尊心の高まりは儲けや名誉欲あるいは保身だけを
 求めていた時とは比べようもないくらいの心地良さや悦びを
 与えてくれるものになるはずですから。